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AGA(男性型脱毛症)に効果があるのではないかと考えらえている医薬品のひとつに〝スピロノラクトン〟と呼ばれる薬剤があります。

スピロノラクトン画像※ スピロノラクトンは有効成分名なので、アルダクトン、ハイレス(ジェネリック薬)といった製品名で販売されていることもあります。

スピロノラクトンとは、主に利尿薬として広く使用されてきた薬剤ですが、なぜ、薄毛治療にも効果があるといった話が持ち上がるようになったのか、その辺りの背景について少しまとめておきましょう。




スピロノラクトンに発毛効果があるとされる理由

スピロノラクトンは、副腎皮質球状層で生成分泌されるホルモンのひとつ《アルドステロン》の働きを阻害しますが、スピロノラクトンを摂取したことによる女性ホルモン作用は、高血圧治療において歓迎されるものではありません。

※ 体内にナトリウムや水分を蓄えることによって高血圧になる場合があることから、その作用を抑制するためにスピロノラクトンなどが用いられます。

ところが、この女性ホルモン作用による男性ホルモン抑制効果が薄毛に悩むAGA治療にも応用できるのではないかと考えた人がいます。

つまり、プロペシア(有効成分:フィナステリド)が男性ホルモンの働きを抑えることでDHT【詳細は右記:豆知識参考】の生成を阻害し、発毛(育毛)効果を促すのに対し、スピロノラクトンはDHTの生成そのものを阻害するのではなく、DHTが毛包に結合するのを防ぐことで抜け毛を減らし、発毛(育毛)効果を促すというのです。

多少、語弊があるかもしれませんが、両薬剤の違いを一言で説明すると、プロペシアが男性ホルモンを抑制する脱毛抑止剤であるのに対し、スピロノラクトンは女性ホルモンの作用を利用して脱毛を予防する薬剤ということになります。
『スピロノラクトン』

男性ホルモンを抑制!
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『プロペシア』

女性ホルモン作用を利用!
しかし、スピロノラクトンは、本来、利尿薬として使用されてきた薬剤であり、プロペシアのように育毛剤として認められた治療薬ではありません。

※ プロペシアと違い、スピロノラクトンはFDA(食品や医薬品等の検査・承認審査などを行っている米国の政府機関で、その審査基準は世界一厳しいとも言われています)からも育毛薬として承認されていません。

そのため、薄毛治療に効果が見られたとする報告例もありますが、次項で説明するように、スピロノラクトン特有のリスク(副作用)も懸念されるので、安易にAGA治療目的で使用するのもどうかと思われます。


スピロノラクトンを薄毛治療薬として使用する際の副作用について

スピロノラクトンは女性ホルモンの作用を利用して、抜け毛や薄毛治療を試みる薬剤なので、使用することによって起こりうるホルモンバランスの乱れが副作用として懸念されます。

現在、スピロノラクトンは内服薬と外用薬がありますが、男性がこの薬剤を服用した場合、女性ホルモン作用によって女性化(胸が大きくなる、乳房痛、性欲減退…など)してしまうリスク(副作用)があると指摘されていることから、薄毛治療とはいえ、男性は服用するのを避けた方が良さそうです。

※ プロペシアの服用が禁止されている女性ならまだしも、男性の場合は、まずプロペシアの摂取を検討した方が無難のような気がします。

一方、女性は、ホルモンバランスの乱れによる生理不順や、妊娠中の方が服用することによる胎児へのリスク(胎児が男の子の場合は女性化してしまうおそれがあるとも…)などが指摘されており、男性ほどではないにせよ注意が必要です。
主な副作用
急性腎不全、不整脈、吐き気、食欲減退、眩暈、頭痛、発疹、脱力感、下痢(便秘)、発熱…など
では、外用薬の場合はどうかというと、内服薬に比べれば治療効果や副作用は低いとみられているようですが、某クリニックのサイト内で掲載されている資料によると、スピロノラクトンも使い方しだいによっては、リスクの少ない発毛効果が期待できるのではないかと主張しています。
発毛剤スピロノラクトン

頭頂部は、DHTにより影響を強く受けやすい場所であるので、スピロノラクトンにはまさにその逆の効果がある薬剤である。

局部的に投与する場合では全身的副作用はほとんど生じない。

したがってスピロノラクトンの局部使用は、全身的副作用を起こすことなく、よりよい発毛作用をもたらす。

12年間、スピロノラクトンを使用した報告では、全く副作用は起こらなかったとのこと、私自身の経験では、5%ミノキシジル、0.25%のRetinotic Acid、2%のスピロノラクトンの局所コンビネーション液の使用経験での効果は、5%ミノキシジル局所治療とFinesteride1mg経口投与併用治療の効果を比較すると、その効果は同等であった…

【参考:パレスクリニックHPより一部抜粋】
いずれにせよ、スピロノラクトンは研究段階において、一定の育毛効果が見られたとはいえ、フィナステリドを主成分とする服用タイプの『プロペシア』や、ミノキシジル系育毛『リアップ』『ロゲイン』などのような薄毛治療を目的とした医薬品ではないということを念頭においた上で、使用の有無を判断(または医師に相談)する必要がありそうです。



男性型脱毛症:豆知識

DHTってなに?

男性型脱毛症の主な原因は男性ホルモンのひとつ〝テストステロン〟と毛乳頭に含まれる物質〝5αリダクターゼ〟が結合することによって生成されるジヒドロテストステロンという物質が深く影響しているのではないかとする説が有力ですが、このジヒドロテストステロン(dihydrotestosterone)のことを略してDHTと呼んでいます。

近年はDHTの生成を抑制するための育毛(発毛)剤の研究開発が進められていますが、中でも注目されている薬剤がプロペシアです。

プロペシアの薬効成分フィナステリドには、5αリダクターゼの働きを抑える作用があるため、服用することでDHTの生成を阻害し、抜け毛(異常脱毛)が止まると考えられています。

しかし、国内で販売されているプロペシアは医師の処方を必要とするため、医療機関以外の場所で購入することはできません。

そのため、最近は個人輸入という形で海外製プロペシアを購入する方もいますが、その場合、服用したことによる副作用等はすべて自己責任になるということを肝に銘じておく必要があります。

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AGAドックとは?

将来的なAGAの心配を遺伝子レベルでチェックすることのできる検査キットがAGAドックです。

自宅で簡単に行え(専用の綿棒でほほ内側を軽くこすりとり、採取した粘膜を同封の書類と一緒に郵送)、他人に知られずにこっそりと検査することができるという点に関しては魅力的です。

しかし、検査結果の精度は本当に信頼できるのか、価格がやや高いといった点が気にならないでもありません。

ただ、近い将来、自分は薄毛になるのではないかと深刻に悩んでいる方は、参考程度に一度試してみるのも良いかもしれません。