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ひとくちに〝脱毛症〟と言っても、その原因や症状は様々であり、適切な治療法も異なってきます。

つまり、世界的に有名な治療効果の高い飲む育毛剤『プロペシア』を、脱毛症患者に投与したからといって、必ずしも改善効果が期待できるとは限らないわけです。

そこで、多かれ少なかれ、男性であれば加齢とともに進行するであろう壮年性脱毛症とは、いったいどのような脱毛症なのか?

その脱毛メカニズムや最新の治療方法について、少しまとめてみることにしましょう。
主な脱毛症の種類
円形脱毛症 主に後頭部を中心に円形(あるいは楕円形)状に脱毛が進行する脱毛症
脂漏性脱毛症 頭皮の皮脂分泌量が過剰になることによって起こる脱毛症
男性型脱毛症 大半の男性が年齢を重ねるととみに進行が進む脱毛症
びまん性脱毛症 徐々に頭部全体の毛髪が均等に抜け落ちて薄くなる脱毛症
ひこう性脱毛症 頭部に付着した〝ふけ〟が引き金となって起こる脱毛症
産後脱毛 女性特有の抜け毛症
瘢痕性脱毛症 事故や怪我(火傷など)によって損傷を受けた部分だけが脱毛する脱毛症
牽引性脱毛症 毛髪が強く引っ張られるために起こる脱毛症


コレだけは押える!壮年性脱毛症の基礎知識

壮年という言葉で辞書を引いてみると「働き盛りの年ごろ」といったような説明がなされていますが、人によっては壮年性脱毛症のことを男性型脱毛症(AGA)と呼ぶ方もいます。

※ 厚労省の資料によると壮年期に含まれる年齢層は25~44歳。

これはどういうことかと言うと、特に明確な定義があるわけではありませんが、男性型脱毛症を年齢層を基準に分類すると、概ね下記に示すような形に分類することができるためです。
男性型脱毛症 若年性脱毛症 主に20~30代前半から抜け毛が悪化する脱毛
壮年性脱毛症 概ね40~50代以降に見られる脱毛
老人性脱毛症 60歳を超えたあたりから、自然の成行き(老化現象)によって、頭髪全身の体毛が薄くなる
近年は社会環境やライフスタイルの変化により、20~30代(早い人では10代)という若さで、男性型脱毛症に悩まされる若者も増えているようで、専門家の間では、《若年性脱毛症》と《壮年性脱毛症》とに分けることによって、より適切な治療・対策を考える必要性があるのではないかと考える方もいるようです。

そのため、壮年性脱毛症と男性型脱毛症との違いがいまいちよく分からないと言う方もいますが、要は、壮年性脱毛症と若年性脱毛症とを一括りにしたものを男性型脱毛症(AGA)と呼んでいるという理解の仕方でとりあえずはよいのではないでしょうか。
壮年性脱毛症の進行パターン
壮年性脱毛症によって薄毛が進行していると思われる症状は、ザックリ分けると下記に示すような2パターン(あるいは同時進行)に分類することができます。
〈 パターン1 〉

額の生え際から徐々に
後退するタイプ[M型]

M字ハゲ
矢印
〈 パターン2 〉

頭頂部周辺を中心に徐々に
円状に拡大するタイプ[O型]

O字ハゲ
壮年性脱毛症が進行するメカニズム
ヘアサイクル髪の毛には《毛周期(ヘアサイクル)》というものがあり、健康なヘアサイクルは〔①成長期 → ②退行期 → ③休止期 → ①成長期 → ②…〕というサイクルを繰り返しています。

数年の歳月をかけ寿命をまっとうした毛髪は、やがて自然に抜け落ち(自然脱毛)ますが、また新たな髪の毛が成長し始めるため、正常なヘアサイクルの下では薄毛やハゲに悩まされる心配はまずありません。

ところが、このヘアサイクルが何らかの原因によって乱れると、本来、成長期段階にある毛髪が休止期に入ってしまい、髪が十分な成長を果たせないため、毛髪はしだいに細くて短い毛が増え、弱々しい毛髪で頭部が覆れることになります。

これが薄毛の始まりです。

壮年性脱毛症は《遺伝》と《男性ホルモン》が深く関わっていると考えられていますが、特に近年は脱毛部位の頭皮に多量の〝ジヒドロテストステロン(DHT)〟と呼ばれる物質が確認されていることから、この物質が抜け毛(異常脱毛)を促進させる元凶ではないかとする説が有力です。

※ ジヒドロテストステロンは、必ずしも男性だけに現れる特有物質というわけではなく、女性にもみられますが、女性の場合は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が多いため、異常脱毛は起こりにくいようです。 ただし、加齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少してくると、徐々に薄毛が進行すると考えられています。
ジヒドロテストステロン(DHT)とは…

ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンである〝テストステロン〟と、頭部の毛乳頭に含まれている物質〝5α‐リダクターゼ(酵素)〟とが結合することによって生成される脱毛ホルモン。テストステロン以上に強力な男性ホルモン〝ジヒドロテストステロン〟が、頭部にある毛乳頭の細胞内にあるレセプター(受容体)と結合することによって、毛母細胞の活動が低下し、健康な髪の育成が阻害されているとする説が、今日ではAGA(男性型脱毛症)の主な原因ではないかと考えられている。


知ってるようで意外と知らない壮年性脱毛症治療の現状

現時点において、壮年性脱毛症(いわゆる、AGA)の改善効果が最も期待できると考えられている治療薬は『プロペシア(有効成分:フィナステリド)』をおいて他にはないと言われています。




日本国内でも万有製薬(現:MSD)が厚労省から輸入承認を取得(2005年10月)したことで、医療機関における壮年性脱毛症治療が始まっていますが、下記データからも見てとれるように、壮年性脱毛症患者に対する改善率は非常に高いものがあるようです。

※ 2010年10月、万有製薬はシェリング・プラウ社と事業統合したため、社名が変更(万有製薬 ⇒ MSD)しました。
国内で3年間服用したデータ
頭頂部 前頭部
投与1年後 投与3年後 投与1年後 投与3年後
改善 著明 1.5% 6.1% 0.8% 2.0%
中等度 9.1% 37.4% 46.2% 37.4%
軽度 47.7% 34.3% 46.2% 37.4%
不変 40.2% 20.2% 40.2% 25.3%
軽度 1.5% 2.0% 1.5% 3.0%
中等度 0% 0% 0.8% 0%
著明 0% 0% 0% 0%
【万有製薬(現:MSD)の資料参考】


『プロペシア』の薬効成分フィナステリドには、先に説明した〝5α‐リダクターゼ〟の働きを抑える作用があると考えられており、ジヒドロテストステロンの産生に必要な5α‐リダクターゼが、『プロペシア』に含まれるフィナステリドによって阻害され、抜け毛(異常脱毛)が止まると考えられています。
育毛剤との併用が主流!
海外の研究データによると、『プロペシア』には抜け毛(異常脱毛)を抑制するだけでなく、育毛・発毛にも効果を発揮するといった報告もあるようですが、日本国内における『プロペシア』の扱いは、あくまで壮年性脱毛の進行を遅延するための医薬品という見方をしています。

つまり、『プロペシア』による抜け毛の進行抑制効果は認めているものの、育毛・発毛の有効性に関しては、いまだ疑問が残るということです。

そこで、現在、医療機関で行われているAGA治療は、『プロペシア』で抜け毛の進行を食い止め、ミノキシジル系育毛剤(ロゲイン・リアップなど)を使って頭皮の環境を改善しながら育毛・発毛効果を試みる併用法が主流になりつつあるようです。
プロペシアやミノキシジル系育毛剤を使用するには…
万有製薬(現:MSD)から販売されている壮年性脱毛症治療薬『プロペシア』は、医師の処方が必要な医療用医薬品のため、近隣のドラッグストアや薬局薬店で購入するといった行為は残念ながらできません。

これは『プロペシア』という飲み薬タイプの育毛剤が、副作用(主に性機能関連が多い)を伴う危険性のある医薬品なので、医師の診断を受けてから処方してもらいなさい!とされているからです。

したがって、基本的に『プロペシア』は、医療機関で医師に処方してもらい、『リアップ』などの外用薬は、ネット通販や近隣のドラッグストア等で購入することになりますが、近年は個人輸入代行業者を介して、医師の処方を必要としない海外製プロペシアや価格の安い『カークランドロゲイン』などのミノキシジル系育毛剤を購入している方も意外と多いようです。

ただし、国内での販売が認められていない未承認薬を個人輸入する場合、国内製品とは異なり、品質や流通管理、副作用等のリスクは、すべて自己責任となるので、その点を十分に理解した上で購入する必要があります。