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AGA遺伝子検査というものを、ご存知でしょうか?

一言で言うと、将来的にハゲやすくなるかどうかを遺伝子レベルで判定してしまおう!という検査のことです。

AGAは進行性の脱毛症ですが、治療は早ければ早いほど改善効果が期待できるようなので、薄毛の近親者が多く、今は問題なくても将来的に心配だという方や、最近、髪が薄くなってきたけどAGAなのだろうかといった悩みを抱えている男性にとっては、今後、対策を行う上で少なからず役立つ検査なのかもしれません。

aga遺伝子検査の特徴しかし、このAGA遺伝子検査には、いくつか問題もあるようです。

そこで、AGA遺伝子検査を受けようか受けまいか迷っている方に知っておいてほしい基礎知識や問題点について簡単にまとめておくので、興味のある人は参考にしてみてください。



AGAの仕組みと遺伝子検査に関する基礎知識

現在、AGAに最も効果があると言われている治療薬はプロペシア(有効成分:フィナステリド)ですが、長年、薄毛治療に携わっている毛髪治療の分野で有名な東京メモリアルクリニック院長の佐藤明男氏によると、以前、某テレビ番組でプロペシアの有効率は70~80%、4人に1人は薬の効果で激変し、写真で明らかに変化が見られるくらい薄毛が改善すると言っていました。




市販育毛剤を使用したことのある方なら大半の方が実感されていると思いますが、これまで数多く販売されてきた市販育毛剤の効果は、どれもたかが知れているので、たとえ4人に1人とはいえ、激変するというのは、薄毛で悩んでいる方にとっては非常に興味をそそられる話なのではないでしょうか。

しかし、一方で佐藤氏はこうも言っています。

残念ながら、4人に1人はまったく効果がない・・・

つまり、プロペシアがこれまでにない医学的にも認められた治療薬であるとはいえ、万人に効く究極の特効薬とまではいかないので、たとえプロペシアを服用したとしても効かない人が必ず出てくるということです。

※補足:佐藤氏によると「4人に1人は激変、4人に2人は少し良くなる程度、4人に1人は全く効果がない」だそうです。

では、プロペシアが効く人と効かない人とでは、いったい何が違うのか?

とても気になるところですが、現時点において考えられているその辺りの違いについて簡単にまとめておきましょう。

AGAが進行する主な原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる強力な男性ホルモンが深く関係しているとする説が有力ですが、このDHTは毛根内にあるアンドロゲン受容体(レセプター)と呼ばれる物質と結合すると細胞核内に侵入し、毛髪の育成を妨げる指令を出します。

その結果、これまで太くてコシのあった毛髪が、ヘアサイクルの乱れにより、次第に細くて弱々しい毛髪しか育たなくなってくるため、薄毛が徐々に進行していきます。
agaの仕組みイメージ
簡単に説明すると、AGAの仕組みはだいたいこのような感じですが、もう少し突っ込んだ話をすると、AGAになりやすいかどうかは、アンドロゲン受容体のDNA(遺伝子)塩基を調べることで、ある程度わかるそうです。

というのは、人間の身体は4種類のDNA塩基(アデニン 、グアニン 、チミン 、シトシン)によって構成されていますが、 どうやらアンドロゲン受容体遺伝子には、この4種類の塩基のうち、アデニン、グアニン、シトシンの3つが繰り返す領域があるようで、AGAはその領域におけるシトシン、アデニン、グアニン(それぞれの頭文字をとって〝CAG〟と呼ぶことが多い)という塩基配列のリピート(繰り返し)数が大きくかかわっているのではないかと考えられています。

具体的には、リピート数が多い人ほどAGAになりにくく、少ない人ほどAGAになりやすいというものです。
agaとdnaの関係
というわけで、AGA遺伝子検査では、このCAGのリピート数を調べることで、AGAのリスクを予測することになりますが、ここでひとつ理解しておいてほしいことは、CAGのリピート数が多いからといって、絶対にAGAにならない!という保証はないということです。

※ CAGリピートは男性ホルモンがレセプターと結合しやすいかどうかが(感受性)わかるだけで、AGAの発症リスクに影響するのはGGCリピートの方ではないかと言われており、AGA遺伝子検査ではCAGのほかにGGCのリピート数も調べ、その合計で脱毛リスクを予測するところもあるようです。

つまり、AGA遺伝子検査で分かることは、あくまでなりやすいか、なりにくいかということを調べるための検査なので、CAGのリピート数が多い人でも、将来的にAGAが進行する人はいるようです。

この場合はDHTの量が非常に多いなどの理由が考えられるようで、プロペシアが効きにくいタイプのAGAだではないかとも考えられています。



AGA遺伝子検査の内容と問題点

AGA遺伝子検査を受ける方法は、ザックリ分けると2つです。

ひとつは専門機関に行って受ける方法、もうひとつは、検査キットを郵送してもらい自宅で受ける方法です。

どちらも検査を行う施設さえしっかりしていれば、結果は同じものが得られるはずですが、医療機関と郵送による検査方法とでは、検査内容や費用などに、若干、違いが見られるようなので、参考までに両者の違いを簡単にまとめておきましょう。

※ 薄毛治療を行っているクリニックの中には、郵送による検査キットを利用しているところもあるようです。
専門機関 遺伝子検査キット
検査方法 血液や毛髪などを採取 口腔粘膜を採取
費用 20,000円前後 12,600円(メール便)
13,600円(代金引換)
検査結果までの期間 約1ヵ月 約2~3週間
関連サイト ニドークリニック
脇坂クリニック
湘南美容外科クリニック
ちなみに、AR遺伝子の検査施設は限られているようなので、医療機関で受ける場合は頭髪治療に力を入れている一部の専門クリニックに行かなければAGA遺伝子検査は受けられません。

したがって、遺伝子検査を希望する方は、必ず事前にクリニックに確認をとるようにして下さい。

では次に、AGA遺伝子検査で気になる点をいくつか挙げてみたいと思います。

まず、気になる点のひとつは、検査結果に対する信頼度です。

少し前の話ではありますが、日本人類遺伝学会などが、この手の遺伝子検査ビジネスに対し、医学的・科学的根拠が乏しく十分でないものも少なからずあり疑問が残ると警鐘を鳴らしていました。

※ 遺伝子検査をビジネスとして行っている会社の中には、薄毛だけでなく肥満や知能などに関する分析を行っているところもあるようです。

もちろん、すべての遺伝子検査がダメだというわけではありませんが、その検査内容や方法によっては、分析データによって得られた結果や解釈などに疑問が残ることもあるようです。

また、たとえ検査結果が信頼に値するものであったとしても、AGA遺伝子検査では、その内容に悩まされることがあります。

先にも説明したとおり、AGA遺伝子検査は、あくまでAGAになりやすいかなりにくいかをチェックするための検査なので、仮に「あなたはAGAによる薄毛のリスクは少ない」と判定されたとしても、AGAになる可能性が全くないわけではありません。

たとえば、株式会社イー・ケイ・コムが提供するAGA遺伝子検査(AGAドック)では、CAGリピート数やGGCリピート数によって脱毛リスクやプロペシア(フィナステリド)による治療効果を判定しますが、たとえばあなたの検査結果が基準値や基準値に近い数値だった場合はどうでしょう。
agaドックの判定方法
将来における脱毛リスクやプロペシアによる治療効果があるともないとも受け取れるため、結局のところ、どちらに転んでも納得せざるを得ない様な気がします。

そう考えると、検査結果によっては検査を受ける前とあまり変わらないような気持ちになる人が出ていても不思議ではありません。

2つ目に気になる点は、検査にかかる費用です。

医療機関で受ける検査に比べれば、AGAドックなどの郵送によるAGA遺伝子検査は価格も安めに設定されていますが、それでも1万円を超えます。

個々の遺伝子は生涯変えることはできないため、この手の遺伝子検査は一度受けてしまえば、2度、3度と受ける必要はないので、考えようによっては1~2万円程度で済むんだから安いもんだと思える人もいるかもしれません。

しかし、先にも説明したように、このAGA遺伝子検査は脱毛リスクの有無やプロペシアの治療効果が100%判定できる検査ではないこと、また検査結果の数値によっては、どちらにも解釈が取れる(ハゲやすい or ハゲにくい)ことなどを踏まえると、果たして支払った料金ほどの価値のある検査なのかどうか微妙なところでしょう。

このように、AGA遺伝子検査にはいくつか気になる点もありますが、もしAGAになる可能性が高いなら早めに対策をしておきたい…自分の薄毛にはプロペシアが効くのかどうか知りたい…と心配されている方は、一生に一度で済む検査なので、参考程度に受けてみるのも悪くはないかもしれません。